工業出荷額から見た江別市工業団地の実勢

江別市では、工業出荷統計を作成しておりますが、別掲の第1表及び第2表は、
江別市の年度別製造品出荷額をまとめた資料です。

江別市工業団地の企業進出数やそれに伴う製造品出荷額は、昭和60年代から増え続け、
平成2年には分譲土地が完売になるなど順調な状態でありました。
ところが、ご承知のように平成3年のバブル経済崩壊以降、ほとんどの分野で右肩下がりの状況が続き、
工業出荷額もご多分に漏れず平成3年をピークに低迷を続けることとなり、
平成6年までは毎年5~6%ずつの減少傾向となりました。

しかし、平成7年度から9年度までの3カ年間は前年比増となり、景気回復傾向かに思われましたが、
平成10年には前年比減9.9%となり、それ以降再び減少に転じております。
平成10年の場合、北海道全体でも製造品出荷額上位15市町村のうち、
13市町村が前年比より減じた特徴的な年でした。
平成11年から平成14年の4年間で、江別市全体で見ると平均4%の前年減でありましたが、
工業団地内事業所では平均3%とやや緩やかな減少でした。
具体的な金額で見ると、昭和63年以降続いていた年間1千億円以上の製造品出荷額が平成10年で終わり、
平成11年からは1千億円以下が続いております。
ただ、工業団地内の製造系事業所数は横ばい状態が続いており、現在経営の引き締め、リストラ
、設備投資の抑制等で経営努力をしている企業においては、潜在能力的には需要さえ復活すれば、
出荷額の増加が見込める状況でもあります。

また、江別市全体の製造品出荷額に占める工業団地のそれは、通年50%程度で推移しております。
なお、江別市の工業団地の地理的特性から、物流系の企業の進出が目立ち製造品出荷額への反映がなされないのが実態であります。

いずれにしましても、立地企業のみなさまは厳しい経済環境の中、経営努力されていることに敬意を表し、今後益々のご活躍を期待するところであります。

第1表
江別市工業概要(従業者4人以上規模の事業所)

区分 事業所数

(戸数)

従業員数

(人)

製造品出荷額

(万円)

推移
平成9年 102 4,014 11,320,654 2.6
平成10年 103 4,240 10,196,937 Δ9.9
平成11年 100 3,787 9,726,728 Δ4.6
平成12年 96 3,653 9,694,704 Δ0.3
平成13年 95 3,721 9,224,029 Δ4.9
平成14年 90 3,631 8,626,254 Δ6.5

第2表
工業団地内外における工業の状況
(従業者4人以上規模の事業所/単位:所・人・万円)

区分 事業所数

(戸数)

従業員数

(人)

製造品出荷額

(万円)

推移
平成9年
63
2,044
5,633,116
49.76
平成10年
63
2,142
4,855,517
47.62(Δ13.8)
平成11年
61
1,962
4,925,175
50.64(Δ1.4)
平成12年
60
1,952
4,885,619
50.39(Δ0.8)
平成13年
62
2,043
4,520,640
49.01(Δ7.5)
平成14年
59
2,040
4,292,739
49.76(Δ5.0)

第3表
工業団地以外

区分 事業所数

(戸数)

従業員数

(人)

製造品出荷額

(万円)

推移
平成9年
39
1,970
5,687,538
50.24
平成10年
40
2,098
5,341,420
52.38
平成11年
39
1,825
4,801,553
49.36
平成12年
36
1,701
4,809,085
49.61
平成13年
33
1,678
4,703,389
50.99
平成14年
31
1,591
4,333,515
50.24

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